■資産を増やす必要性
あなたは、相続や事業継承について、悩みをお持ちではありませんか?
昨今では、多くの社長や経営者が、相続や事業継承について悩んでいます。
そういった状況にもかかわらず、世の中には社長個人の資産を分析したり、
問題を整理して浮き彫りにしたりする税理士がいません。
会社の財務や税務を取り扱う税理士はたくさんいますが、社長の想いを聴き、必要
な対応を提案する税理士は、あまりいないのが現状です。
わたしは「社長の資産専門税理士」として、数多くの経営者の方々の相続・事業承
継に関する税務相談を行っています。
実際、さまざまな経営者の方々にお話を伺ったところ、社長個人の資産でお困りの方が大勢いました。
そして、「この社長さんたちのお役に立ちたい」と心が決まり、ライフワークとして
社長の資産相談を専門とするに至ったのです。
そこで今回、大切な仲間である社会保険労務士の萩原京二さんと一緒に、
社長の資産税の相談に特化した本を出版することにしました。
社長に必要なのは、節税だけではないはずです。
むしろ節税を行うのではなく、税金を増やしてでも、
社長個人の「手残り」を増やすのは大切なことではないでしょうか。
経営者の端くれとして、数多くの経営者の方々と関わるなかで、わたしができるこ
と、したいことはまさにそこなのだ、と思ったのです。
今回出版した『社長の資産を増やす本』は、資産運用の本ではありません。
社長は、会社に貸し付けている役員借入金、国の年金、勇退のときにもらえる退職
金を、意外とないがしろにしがちです。
そして、人生をかけて会社経営を行った結果、本来は楽しく過ごせるはずの
勇退後の生活に必要なお金が足りず、困っている社長が後を絶ちません。
貸しっぱなしの役員借入金を返済してもらったり、もらえるはずの年金や退職金を
しっかりと受け取ったりして、老後を安泰に過ごすこと。
これが、「資産を増やす」という意味です。
この知識があるかないかで、「億単位」の差が出るかもしれません。
■社長ライフを楽しみましょう
今回出版する書籍には、「社長の資産を増やす」という言葉を入れました。
そのタイトルから、税理士や社会保険労務士が、
資産運用のことを話すのかと思われたかもしれませんね。
でも、そのような本ではありません。
そもそも税理士が扱う仕事のゴールは、税金の計算や申告といった手続きを行うこ
とです。
わたしは税理士として、相続を専門としています。
相続税の計算や申告が主なゴールであり、そのゴールに向けた相続税生前対策をご案内してきました。
つまり、相続税の申告という手続きに至るまで、「相続」が「争族」にならず、可能な限り納税額を抑えます。
そのうえで、きちんと納税できるようお金の手当てを行うために必要なアドバイスをしてきたのです。
基本的に、「相続税生前対策」は「資産を守ること」とセットになっています。
しかも、相続税生前対策は「資産を持つ人」ではなく、「受け継ぐ人」を守るためのも
のです。
つまり、将来パートナーやお子様が円満に財産を分け合い、納税額を減らして手残りを多くする。
これが、相続税生前対策のイメージでしょう。
でも、今回の書籍は、相続財産を将来受け継ぐ、家族・親族に向けたものではありません。
「社長がご自身の人生をいかに楽しむか」をお伝えしたいのです。
ただ守るだけではなく、積極的に手持ちのお金を増やし、ご自身の人生を楽しむためのお話をしています。
経営者として、そしてひとりの人間として、充実した人生を生きること。
そのために資産を増やすのは、非常に大切なことではないでしょうか。
ぜひ、社長ライフを存分に楽しんでください。
そして、ご自身もまわりの人たちも、ますますしあわせな人生を歩めますよう、心から願っています。
『社長の資産を増やす本』(星野書房)
好評発売中!