■事業承継は「人」がカギになる
時代とともに、事業継承の形も変わりつつあります。
昨今では、自由な生き方を求める若年層が増えたことは間違いありません。
そんな時代の移り変わりもあるなか、親として
「わが子に会社を継がせるべきか」
「会社や子どもにとって、事業を継がせることが本当にいいのか?」
と、真剣に考えている社長も少なくありません。
ひと昔前であれば、家や事業を中心に
「子どもに継がせるのは当然。では、誰に継がせるのか?」
という判断でした。
でも、現代では「人」に基準が移っています。
わが子が女性だけだった場合には、跡取りの夫を養子として迎え入れる、もしくは
社員と娘さんに結婚してもらい、後継者にするというパターンが減ってきています。
こうした時代の変化によって、事業承継のあり方が変わってきているのです。
■本気で奥様の人生も考えましょう
相続対策にも言えることですが、
奥様の意見をあまり聞かない社⻑は多いのではないでしょうか。
事業承継も相続も、ご夫婦にとって非常に大きなイベントです。
それにもかかわらず、奥様のご意向がほとんど入っていないことが多く見られます。
終活においては、奥様のご意向を聞いておかなかったために、残念な結果になることも多々あります。
なぜなら、母親でもある奥様は、子どもたちのことを一番知っているからです。
子どもたちも、母親の言うことは無下にはできません。
コラムをお読みの男性の社⻑さんは、「奥様の夢」を聞かれたら答えられますか?
社長であるとともに夫である方々は、奥様の人生を一緒に、本気で考えることがとても重要です。
事業継承のことも、これからの人生のことも、ぜひ、奥様の意見を聞いてみてください。
ともに歩むなかで、「聞いておいてよかった」と思えるはずですよ。
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