■設定したゴールに向かって動く
拙著『社長の資産を増やす本』のテーマは、
ズバリ「社長の資産を増やす」ことです。
その根底には、
「ご自身やご家族をしあわせにしよう」という想いがあります。
普段お付き合いのある経営者の方々は、
お客様のため、従業員のため、世の中のため、
といった考えで経営を行っていることがほとんどです。
もちろん、それは非常に素晴らしいことに間違いありません。
ただ、あなたはご自身のこともしあわせにしていますか?
お客様や従業員をしあわせにするのは、もちろんのこと。
ご自身を犠牲にするのではなく、
社長ご自身もしあわせであってほしいのです。
社長を退任する際も、退任したあとも、しあわせであってほしい。
これが、常日頃から考えているわたしの想いです。
そもそもほとんどの社長は、
世の中の人の困り事を解決して会社を大きくしつつ、
ご自身もしっかりお金を儲けようと考えて起業しているはずです。
それにもかかわらず、社長自身が最後に困るようでは
本末転倒ではありませんか?
会社を経営した結果、
「借金だけが残ってしまった。退職金はもらえず、
余生も苦労をかけてごめんね…」
などという結末を迎えてはいけないのです。
残念な結末を迎えないためにも、
未来を見据えて動いていくことが欠かせません。
たとえば15年後に退職するつもりならば、
15年後をゴールに設定し、いま何をしなければならないのかを考えたうえで、
早々に手を打っていくべきです。
そして、ゴールに向けた
「ぶれない動き」をしていく必要があります。
ゴールがなかったり、軸がぶれてしまったりすれば、
経営がうまくいかないのは当然のことなのです。
■シャンパンタワーの法則
「シャンパンタワーの法則」を
耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。
これは、わたしが師と仰いでいる先生から教えていただいたものです。
高く積まれたシャンパングラスの最上段があなた、
下のグラスが他人だとします。
最上段のグラスからシャンパンを注いだとき、
まずはあなたのグラスが満たされなければ、
他人のグラスにシャンパンが注がれることはありません。
つまり、他人を満たすには、まずご自身を満たさなければならない。
これが、シャンパンタワーの法則の教えです。
会社経営の大きな目的は、
他人の困り事を解決することです。
社長本人が困っていては、
他人をしあわせにすることなどできません。
まずは、ご自身を満たすことも大切にしてください。
そのうえで、経営に取り組んでいきましょう。
『社長の資産を増やす本』(星野書房)
好評発売中!